ニューエラが発売しているベースボールキャップ「9TWENTY」は、ソフトな被り心地とどんなファッションにも合わせやすいカジュアルさで人気を博しています。
老若男女問わず使えるほど汎用性の高いアイテムなだけに、普段使いしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ニューエラのキャップを使用していて困るのが「洗濯問題」。
ニューエラのキャップは、一部の例外はあるもののほとんどのアイテムが洗濯不可で、9TWENTYも例に漏れず品質表示を見てみると洗濯はできない仕様となっています。
長い期間被っていると臭いが気になってしまい、ちょっと洗うくらいなら……と洗濯してみたくなるものです。
とはいえ、洗濯によって9TWENTYが大きく劣化するのなら避けたいところですよね。
そこで今回は、同タイプの9TWENTYを3つ用意し、新品と手洗い、洗濯機洗いでどの程度の差が出るのかを検証します。
INDEX
9TWENTYとは?ニューエラの人気キャップについて簡単におさらい
今回の検証で使用するのは、ニューエラの人気キャップ「9TWENTY」です。
9TWENTYは、オンフィールドモデルの59FIFTYや9FORTYよりも気軽に被れる、ファッションやサイズを問わずに着用できるようにデザインされたアイテムです。
発売されたのは2013年と、ほかのアイテムに比べて比較的最近作られたモデルで、カジュアルな見た目も相まって老若男女問わず人気があります。
クラウンはほかのモデルに比べて浅めで、柔らかな被り心地が特徴として挙げられます。
今回使用したキャップはウォッシュドコットン生地を使用しており、はじめからある程度使い込まれたような質感に仕上がっているのも魅力の一つです。
9FORTY A-Frame Truckerでの検証結果はこちら
ニューエラ 9TWENTYの洗い方の詳しい検証内容
ニューエラ 9TWENTYは洗濯不可のアイテムです。
ニューエラのキャップ自体が洗濯できない仕様となっており、ケア方法に関してはキャップ専用のケアスプレーと専用ブラシを用いるよう公式サイトにて案内されています。
そのため、手洗い・洗濯機問わず洗濯に関しては自己責任で行う必要があります。
そんな、ニューエラ 9TWENTYを洗う上で、注目すべきポイントを紹介します。
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頭周りのサイズ
9TWENTYのサイズが新品と手洗い、洗濯機洗いでどのように変化するのかをチェックします。
同じニューエラから販売されている59FIFTYと異なり、9TWENTYはアジャスターによるサイズ調整が可能です。
今回の検証では、入荷時の状態で計測した59.5cmというサイズからどの程度変化があったのかを、洗濯後に再計測します。
尚、3つ全てのキャップがほぼ同じ数値の状態からスタートしています。
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色味
新品の状態と手洗い後、洗濯機にかけた後で変色や脱色があるかどうかをチェックします。
確認方法は、自然光の下という同じ条件下で目視にて行います。
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型崩れの具合
手洗い・洗濯機後でどの程度、9TWENTYの型崩れがあるかどうかをチェックします。
こちらの確認も、目視にて行います。
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刺繍部分
ニューエラが展開するアイテムの特徴の一つとして知られる刺繍部分についても、ほつれや変色があるかないかを、目視にてチェックします。
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シールの劣化
ニューエラのキャップの大きな特徴といえばバイザーのシールですが、洗濯によってこのシールに劣化がないかを目視にて確認します。
裏面の野球ボール型シールについても同様で、劣化があるかどうかをチェックします。
ニューエラ 9TWENTYの洗濯方法
ニューエラ 9TWENTYを洗う方法は以下の2つです。
- 手洗い
- 洗濯機
洗い方でどのような違いが出るのかを検証します。
手洗い
洗濯方法の一つが、おしゃれ着洗いなどで行われる「手洗い」です。
洗濯機のように負荷がかかりづらいと言われますが、ニューエラキャップではどの程度影響があるかを検証します。
洗い方としては、
- 洗面器で優しく押し洗い
- 10分程度漬け込み洗い
- 色の濃いバスタオルで脱水
上記の方法を実施しています。
干し方は「平干し」を採用しました。
洗濯機
次の洗い方が「洗濯機」による洗濯です。
今回は通常通りに洗った場合の変化について検証するため、
- コースはドライやおしゃれ着洗いではなく「通常」
- 柔軟剤は入れず通常の液体洗剤のみ使用
以上の状態で洗濯をしました。
洗剤には、白さを増す効果があると言われる、蛍光増白剤が含まれているものを使用しています。
こちらも平干しにて乾燥しました。
ニューエラ 9TWENTYは洗うなら手洗い・洗濯機のどっち?検証結果
今回の検証では、「一度の洗濯でニューエラ9TWENTYにどんな変化があるのか?」を検証するため、手洗い・洗濯機ともに洗濯は一度きりです。
一度の洗濯ではそれほど大きな変化は生まれない可能性もあることを念頭に入れていただいた上で、検証結果をチェックしてみてください。
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頭周りのサイズ
頭周りのサイズは、新品の状態で59.5cmだったのに対し、どちらの洗濯でも大きく変動がありました。
- 手洗いは約58.5cmと1cmほど縮小
- 洗濯機は約58.0cmと1.5cmほど縮小
アジャスター仕様のため、アジャストパーツが動く場合もありますが、今回はサイズが小さくなったということで、生地が縮んでしまったと考えられます。
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色味
ウォッシュ加工が施されているためか、今回の検証では洗濯をした結果、大きな変化はありませんでした。
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型崩れの具合
9TWENTYはフロントパネルに芯材が使われていないソフトな生地感のアイテムのため、キャップそのものの型崩れは確認できませんでした。
しかし、キャップの内側にあるスベリ(バイザー接続部の裏。おでこが当たる場所)の部分に関しては、洗濯機洗いによってめくれてしまったような状態になりました。
機械による脱水や洗いで負荷がかかったと考えられます。
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刺繍部分
フロントとサイドの刺繍のどちらも、大きな変化は見られませんでした。
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シールの劣化
手洗いによるシールの劣化はありませんでしたが、洗濯機洗いではシールそのものが取れてしまっていました。
また、シールに変形も見られ、洗濯機では相当の負荷がかかると考えられます。洗濯する場合は一回剥がして貼りなおすなどした方が安心かもしれません。
今回の検証では、上記で挙げてきた変化以上の変わったことは特に見られませんでした。
ニューエラ 9TWENTYのケアは専用のものを使おう!
ニューエラ 9TWENTYを洗ってみた結果、一度の洗濯でもさまざまな部分に負担がかかることが分かりました。
手洗いは比較的、変化は小さめでしたが、生地が縮んでしまったのが難点として挙げられます。
洗濯機洗いでは、キャップ内側のスベリ部分がめくれたりシールがはがれたりと深刻なダメージがありました。
今回は一度だけの洗濯でしたが、日常的に洗濯を続けていけば生地の変色・脱色や型崩れ、刺繍部やシールなど、多くの部分に負荷がかかっていくことでしょう。
そうならないためにも、キャップ専用のブラシやケアスプレーを使用したりクリーニングに出したりなど、キャップにあったケア方法を行う必要があります。
せっかくのニューエラキャップ、長くきれいなままで使いたいものですよね。