ニューエラ9FORTYキャップの洗い方:実践レポート

ニューエラの「9FORTY」は、流線型の美しいシルエットで人気を博しているアイテムです。

ストリートカジュアルにも相性がよく、キレイめスタイルからスポーツMIXまで幅広い着こなしに使えるため、おしゃれ好きな人が多く使用しています。

しかし、ニューエラのキャップと切っても切り離せないのが「洗濯問題」。ニューエラが展開しているキャップは、一部のアイテムを除いてほとんどが洗濯不可となっています。

とはいえ、頭に直接被るキャップは、臭いがどうしても気になってきてしまうものですよね。

また、汗をかけば白くなってしまったり汗以外の汚れがついて早く落としたかったり、洗濯ができないのはなにかと不便。

しかし、洗濯してしまった結果、9FORTYが劣化してしまったら目も当てられません。

なるべくそうなる未来を避けたいと思っている人のために、今回は同タイプの9FORTYを3つ用意し、新品と手洗い、洗濯機洗いでどの程度の差が出るのかを検証します。

今回の検証では、ニューエラが展開するキャップのなかでも、カジュアルスタイルに使いやすいと人気の「9FORTY」です。

9FORTYは、MLB選手が実際にフィールドで着用するオンフィールドキャップの59FIFTYをベースに、一般向けのレプリカアイテムとして発売された経緯があります。

59FIFTYと同じくフロントパネルの内側に芯を入れており、型崩れしにくくなるよう作られています。

9FORTYの独自性として挙げられるのが、サイズ調整が可能という点です。

59FIFTYはサイズ調節が不可で、着用者の頭のサイズに合ったものを被らなければなりませんが、9FORTYはサイズ調節が可能です。今回使用する9FORTYはベルクロスストラップ、いわゆるマジックテープ仕様のアジャスターでサイズが変えられる仕様となっています。

そのほか、バイザー(つば)の部分を初めからカーブさせて被りやすくしていたり、スタイリッシュなシルエットになっていたりと、59FIFTYとはまた違ったこだわりが見て取れます。

スポーティな雰囲気と、普段のコーデに合わせやすいカジュアルさを兼ね備えた9FORTYは、ストリートファッションを好む人からキレイめコーデを好む人まで、幅広い層に支持されています。

59FIFTYでの検証結果はこちら

9TWENTYでの検証結果はこちら

9FORTY A-Frame Truckerでの検証結果はこちら

9FORTY 商品一覧

ニューエラ 9FORTYの洗い方の詳しい検証内容

ニューエラ 9FORTYは、品質表示に記載されてある通り洗濯不可のアイテムです。

ニューエラは、一部の商品を除いて基本的には洗えません。メーカー側の推奨するケアとしては、キャップ専用ケアスプレーと専用ブラシを用いた方法が挙げられます。

メーカーから不可と提示されている以上、洗濯は自己責任で行わなければなりません。そのことを理解していただいた上で、注目すべきポイントを紹介します。

①頭周りのサイズ

9FORTYを洗濯した場合、サイズにどのような変化があるのかを計測します。

前述した通り、9FORTYは59FIFTYと異なりアジャスターによるサイズ調節が可能です。今回、検証するにあたり入荷時の状態で計測したところ、使用するキャップはどれも約58cmのサイズでした。検証する際は、それぞれの洗濯後に、同じ専用器具を用いてサイズをチェックします。

②色味

新品の状態から、手洗い・洗濯機洗いを実際に行ってどの程度色味が変わったのかをチェックします。

確認する際は、自然光の元という同じ条件下において、目視で確認します。

③型崩れの具合

手洗い・洗濯機洗いを行い、型崩れがあったかどうかを確認します。

こちらも目視にて計測します。

④刺繍部分

ニューエラのトレードマークの一つでもある刺繍が、洗濯後にどのような変化があったかを目視でチェックします。

⑤シールの劣化

ニューエラのもう一つのトレードマーク、バイザーにある丸いシールについても同様、洗濯後に劣化がないかを目視でチェックします。裏面のホログラムシールについても、はがれたり歪んだりといった劣化がないかを確認します。

ニューエラ 9FORTYの洗濯方法

ニューエラ 9FORTYを洗う方法は以下の2つ。

  • 手洗い
  • 洗濯機

この二つの洗い方によって、9FORTYにどのような変化が現れるのかをチェックします。

①手洗い

洗濯方法の一つが「手洗い」です。手洗いは、主に洗濯機不可のものやおしゃれ着などのデリケートなファッションアイテムを洗う際に用いられる方法です。

自動洗濯機よりは負荷がかかりにくいと言われているものの、洗濯できないニューエラのキャップの場合はどのような影響があるのかを検証します。

洗い方の手順は、

  • 洗面器で軽く押し洗い
  • 10分程度漬け込む
  • 濃い色のバスタオルで脱水

以上の方法を実施しました。また、干し方に関しては、平干しネットを用いた「平干し」を採用しました。

②洗濯機

次に、一般的な洗濯方法の「洗濯機」での洗いを行いました。今回は、普通に洗ったらどうなるのかを知りたいので、

  • おしゃれ着洗いやドライなどではなく「通常」コースで洗濯
  • ドラッグストアなどで売っている通常の液体洗剤を使用

以上の洗濯方法を実施しました。洗剤には、白さを増す効果がある蛍光増白剤が含まれています。

こちらも、乾燥には平干しネットを使用した「平干し」を採用しました。

ニューエラ 9FORTYは洗うなら手洗い・洗濯機のどっち?検証結果

今回の検証は、「一回の洗濯でニューエラ 9FORTYにどのような変化が現れるのか?」を検証します。

そのため、手洗い・洗濯機洗い共に実際に行う洗濯は一度きりです。洗濯を何度も繰り返せば、どんな衣類や小物でも劣化はありますが、一度の洗濯ではそれほど変化がない可能性もあります。

それを念頭に入れていただきつつ、検証結果をご覧ください。

 

①頭周りのサイズ

9FORTYのキャップサイズは、新品の状態ではいずれも約58cmでした。

一度の洗濯によって、

  • 手洗いは約57.5cmと0.5cmほど縮小
  • 洗濯機は約57.0cmと1cmほど縮んだ

9FORTYのアジャスターはベルクロスストラップのため、金属やプラスチックのコマを用いたもののように、洗濯によって激しく位置がズレる可能性はありません。

そのため、この場合は生地自体が大きく縮んだと見ていいでしょう。

②色味

目視でチェックした結果、手洗いはそれほど色落ちはないようですが、洗濯機の方は全体的に黒色が薄れてしまっていました。洗剤の効果も大きいのか、手洗いに比べて劣化が激しかったようです。

③型崩れの具合

今回の検証では、9FORTYのフロントに芯材が入っているおかげか、フロント部分には大きな型崩れは見られませんでした。

しかし洗濯機洗いの方は、縮んでしまったためか側面とバイザーのつなぎ目部分に少しシワが寄っているようにも感じました。

④刺繍部分

今回の検証では、キャップについている刺繍はいずれも大きな変化はありませんでした。

⑤シールの劣化

今回の検証では、表裏どちらのシールにも大きな変化は見られませんでした。

⑥その他新品と比較して何か変わっている事

9FORTYの生地感によるものか、手洗いの乾燥には色味の濃いバスタオルを使用したものの繊維が多く付着してしまい、乾燥後には繊維が目立つようになってしまいました。

バスタオルによる乾燥をする場合、繊維を除去する必要があります。

ニューエラ 9FORTYを洗濯するのはおすすめしない!

ニューエラの9FORTYを洗濯してみましたが、一回洗っただけでも多少の変化があるということが分かりました。

一般的に負荷が少ないと言われる手洗いでも、洗濯乾燥後に0.5cmほど縮んでしまう結果に。

洗濯機での洗いは言わずもがな、サイズは1cmも縮み型崩れも多少見受けられます。これを日常的に洗ってしまえば、回数を重ねる度に劣化は進行していきます。

型が崩れ色も落ち、今回の検証では問題なかった刺繍やシールにもなんらかの変化が現れるでしょう。それを避けるためにも、ニューエラの洗濯不可のアイテムはできる限り専用ブラシやスプレーを活用しましょう。

どうしても洗濯したいのなら、洗濯のプロであるクリーニングに出すのがおすすめです。お気に入りのキャップを長く使うためにも、正しいケアを心がけてくださいね。

ニューエラキャップ 商品一覧

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